独自ドメインには、新規ドメインと中古ドメインがありますが、今回は中古ドメインの選び方や無料での探し方について、解説します。
中古ドメインは、有料と思い込んでいる方も多いと思いますが、無料で取得する方法もあります。
中古ドメインの効果や購入方法等についても解説します。
目次
中古ドメインとは?効果は?

独自ドメインとは世界に1つしかないオリジナルのドメインのことです。
例えば、「abcdefg.com」等ですね!
独自ドメインは自分で決めることができますが、既に利用されたことのある独自ドメインを中古ドメインと言います。
例えば、Aさんが10年間利用していて、ブログをやめたので、独自ドメインを更新しなかった場合、その独自ドメインをAさん以外でも取得できるのです。
また、うっかり更新し忘れてしまった!という方もいることでしょう。
1つのドメインを10年間という長い間使用していれば、SNSで誰かにシェアされたり、他のサイトから被リンクをもらっていたりします。
被リンクが多数付くと、Googleから高い評価をもらっている可能性が考えられます。
既に高い評価をもらっているドメインを使えば、収益を上げるまでの時間短縮になります。
例えるなら、RPGを普通ならレベル1から始めるところを、レベル30から始められるという感じになるでしょうか。
実は、本日(2019年11月23日)、初めて中古ドメインを購入してみました。
その効果については、今後記事にできたら・・・と思っておりますので、たまに覗いてみてください。
中古ドメインはペナルティに注意!

中古ドメインは良いことばかりではなく、リスクもあります。
必ずSEO効果が得られる保証はありません。
中でもペナルティには注意が必要です。
過去に運営していた人が、Googleの意向に反した行為をした場合、その独自ドメインがペナルティを食らって、手放した可能性もあります。
その場合、マイナスからのスタートとなり、新規ドメインよりも不利になる可能性もあります。
取得する前に、まずその独自ドメインがペナルティを受けていないか確認する必要があります。
少なくとも、中古ドメインを取得する前に以下のことは確認しておいた方が良いでしょう。
- 「site:ドメイン名」でGoogleで検索する(コンテンツがある場合)
- WayBackMachineで確認する
- aguseで確認する
コンテンツがある場合、「site:ドメイン名」でGoogleで検索すると、検索結果一覧に表示されます。
WayBackMachineは、過去のサイトの状態をアーカイブとして保存されていますので、保存された日の状態を確認することができます。
また、aguseは、そのドメインがブラックリスト入りしていないか調査することができます、URLを打ち込んで「調べる」を押すと、結果が表示されます。
全て「SAFE」が表示されていればOKです。
ブラックリスト入りしてる場合は、判定結果に「CAUTION」が表示されます。
中古ドメインの無料での探し方は?

中古ドメインは業者から有料で購入する方法と、自分で無料で探す方法があります。
期限切れのドメインを一覧で確認できるサイトがあります。
「ExpiredDomain.net」では、条件指定して、指定した条件に一致するドメインを抽出することができます。
登録無しでも使えますが、登録すれば詳しい条件指定ができるようになりますので、登録することをおすすめします。(※無料です。)
では、どんな条件を指定すべきかというと、私が中古ドメインを探すときに指定しているのが以下の項目です。
「Common/Additional/Adwords & SEO/Majestic」の各タブで指定している項目を紹介します。

Common
- 「no Adult Names」にチェック ※アダルト除外
- 「only with Alexa Rank」にチェック ※Alexa Rankが付いている
- 「WBY」のmaxを2年以上前に指定 ※ドメインがWho isに登録された年
- 「only new last XX hours」にチェック ※XX時間以内に追加されたドメイン
- 「only available Domains」にチェック ※取得可能ドメイン
Additional
- 「Original gTLDs」は「com/net/org/biz/info」をチェック ※抽出したいドメイン
- 「ccTLDs – Country Code TLDs」は「jp」をチェック ※抽出したいドメイン
Majestic
- 「Trust Flow」のminを設定 ※MajesticのTF(トラストフロー)の値(リンク元のドメイン信頼度の平均)
- 「DomainPop」を設定 ※リンクされているドメイン数
取得可能ドメインのみに絞って抽出しても、タイミングによって既に取得されている場合もありますが、お宝ドメインが落ちている場合もあります。
良いドメインは見極められてすぐに取得されてしまうので、最近ExpiredDomain.netに追加されたドメインに絞ってチェックしていくのが良いかと思います。
中古ドメインの購入方法は?

上では無料で中古ドメインを探す方法を紹介しましたが、良さそうなドメインを見つけるまでかなりの時間を要します。
中古ドメインを取得する場合、購入するのが一般的な取得方法となります。
日本の中古ドメインの販売業者は複数ありますが、代表的な業者を紹介します。
登録しないと詳細が見ることができませんので、この3つは登録しておくことをおすすめします。
中古ドメイン販売屋さんが最も有名で、2番目にアクセス中古ドメイン、穴場としてパイレーツドメインという感じでしょうか。
他にも、販売業者がそのドメインを保有しているわけではなく、今取得できるドメインの情報を公開している業者もありました。
海外の中古ドメインの販売業者はこういうシステムの方が主流のようです。
中古ドメインの選び方は?

日本だと、上で紹介した3つの業者で購入するのが良いという話をしましたが、ではどんなドメインを取得したら良いのか?について、話していきたいと思います。
まず、どの業者も注意書きとして、「必ずSEO効果が得られるというわけではありません。」と記載があります。
実際に使用してみないと、当たりなのかハズレなのかわかりませんので、やり方としては有望な中古ドメインを複数取得して、それぞれサイトを立ち上げて、同じキーワードで投稿し、順位の動向をチェックし、一番反応が良いものを選別していくという方法です。
では、どんなドメインを選ぶべきなのか、チェックするポイントを紹介します。
- ドメインエイジ
- 中古ドメインの過去の運用履歴
- 中国語やロシア語の運用履歴のあるサイトは避ける
- アダルトサイトの運用履歴のあるサイトは避ける(※アダルトサイトを運営する場合はOK)
- ahrefsのDR・UR、MajesticのTF・CF、MOZのDA・PA
- 被リンクの質と量
- 日本の公式サイトは当たりが多い
- トップページとサブページの被リンク比率
ドメインエイジ
中古ドメインであっても、1年前に取得されたものであれば、新規ドメインとあまり変わりません。
ドメインエイジは長ければ長いほどいいものではありませんが、短すぎるものは絶対に避けるべきです。
過去に運用していたサイトとジャンルを大幅に変更する場合は、過去に運用していたサイトのジャンルの色が濃いので、あまりドメインエイジが長すぎるドメインではない方がいいかもしれません。
ただし、ドメインエイジが短いものでも3年以上は経過している方がいいでしょう。
中古ドメインの過去の運用履歴
中古ドメインは過去の運用履歴が調べられます。
先程紹介したWayBackMachineで調べることができます。
URLを打ち込んで、日付をクリックするだけで、保存された日時のアーカイブをチェックすることができます。
中国語やロシア語の運用履歴のあるサイトは避ける
一般的に、中国語やロシア語のサイトが運営されていた中古ドメインはスパム率が高いと言われています。
ハズレドメインを避ける意味でも中国語やロシア語のサイトが運営されていた履歴のある中古ドメインは避けた方が良いでしょう。
また、私たち日本人にはまず読むことができないであろうアラビア語のものもあまりよくないという情報があります。
アダルトサイトの運用履歴のあるサイトは避ける(※アダルトサイトを運営する場合はOK)
中古ドメインの販売業者では、アダルトサイトの運営履歴があるかどうかを明記しているところがほとんどですが、上で紹介したWayBackMachineで調べることもできます。
ahrefsのDR・UR、MajesticのTF・CF、MOZのDA・PA
主要なSEOツールにはahrefs、Majestic、MOZがありますが、それぞれ独自にドメインの強さとページの強さを表す指標があります。
それぞれ基準が異なり、ahrefsのDRは高いのに、MOZのDAはかなり低いということもあり得ますので、あくまでも目安として捉えましょう。
これらの指標で重視するのは、ahrefsのDR、MajesticのTF、MOZのDAです。
ドメインの強さを見るべきと私は思います。
被リンクの質と量
被リンクの量は中古ドメインの販売サイトでチェックすることができますが、各SEOツールで調査することもできます。
一応販売サイトのものを鵜呑みにせず、自分で調査するのが安心です。
販売サイトのページを作成した頃より、減っていることが多いです。
被リンクの質については、自分の目でリンク元を目視でチェックしたり、SEOツールでもチェックすることができます。
私は、ahrefs、Majestic、MOZの中ではahrefsをおすすめします。
ahrefsは有料ですが、7日間の有料トライアルが用意されております。
非常に詳しくサイトの解析ができて便利です。
一応目安でどれぐらいの評価のページからリンクされているかもチェックすることができます。

Wikipediaやdmoz、教育機関や政府機関等からの被リンクは質の高い被リンクと言えます。
また、被リンクは多ければ多いほど良いというわけではなく、リンクされているドメイン数やIP分散についてもチェックすべきでしょう。
極端な話、被リンクが10万とかあるのに、リンクしているのが10ドメインしかないというのであれば、1ドメインから大量にリンクされていることになり、不自然です。
Googleからの評価を高めるために意図的にリンクしていると判断されかねません。
日本の公式サイトは当たりが多い
私はアフィリエイトを教えてもらっていますが、日本の公式サイトは当たりが多いようです。
例えば、映画やドラマの公式サイトです。
こういったサイトは、SEOツールで調査しても良い評価を得ていることが多く、日本の映画やドラマの公式サイトのドメインを取得して、VODの特化ブログを作っている方はかなりの収益を上げているようです。
上で紹介したチェックポイントで良さげなドメインで、日本の映画やドラマの公式サイトだった場合、ほぼ確実に当たりでは?という話でした。
まぁ、作るサイトがVOD系なので、過去のジャンルと親和性があるということも影響していそうですけどね。
トップページとサブページの被リンク比率
被リンクは、トップページに当たっている場合と個別のサブページに当たっている場合があります。
どちらがいいかというと、極端な話、トップページ100%、サブページ0%が理想です。
サブページへのリンクがもったいないからと言って、トップページに301リダイレクトするのは避けるべきです。
Googleから目を付けられる可能性があります。
中古ドメイン販売屋さんでは、リンクジュース比率(トップページとサブページの被リンク比率)も記載されていますので、便利です。
ahrefs等のSEOツールを利用している場合は、被リンクされているページをチェックすることができますから、中古ドメインを購入する場合は、トップページとサブページの被リンク比率もチェックするようにしましょう。
最後に

今回私が取得した中古ドメインが当たりなのかハズレなのかは、これから分かってくると思います。
まだサイトを作っていない状況ですが、今後記事にする予定です。
中古ドメインは複数一気に取得して選別するのが主流ですので、やはりその分お金がかかってきます。
ahrefs等のSEOツールも利用して、有望なドメインをゲットしましょう。
また、中古ドメイン販売屋さんでは、毎週水曜日の8時頃新しいドメインが入荷されます。
まだその時点では購入することができませんが、購入できるようになるまで1時間ほど猶予があります。
その間にバババッとahrefsで細かくチェックして、目星を付けるのがいいと思います。
どの中古ドメイン販売業者にも言えることですが、このドメイン良さそうだな!と思っていても、すぐになくなります!
この業者だと、これとこれが有望だな!と思っていると、いつの間にか購入されてしまっていることが多々あります。
まずは、カゴに入れて、キープして一定時間購入されないようにしておきましょう。
GOOD LUCK!